じゃあ、iPad Proの存在価値って何?

そもそもiPad自体がラップトップに代わるものとして開発されたものではありません。
WEBブラウジング、動画鑑賞、画像(写真)閲覧等がメインで、プラス多少のお仕事にも使えますよってのがiPad。

そんなiPadに、優秀なCPUと優秀なカメラ、そして優秀な音響を与えてproとしたところで、本質は何にも変わっていないのです。

もし、iPad Proだけにマウスを使用することが許可されたとしたら、それはもうその有用性は飛躍的に高まるかとは思いますが、逆にそうなるとMacBookとの線引きが難しくなり、両方持ちが減る分、売り上げが下がる可能性があり、あのアップルがやるとは思えません(笑)

さて、ここからが本題です。

まずはiPadで出来ることをまとめてみましょう。

・WEBブラウジング
・読書
・動画鑑賞
・写真整理
・メール送受信
・ブログ更新
・アップルペンシルによるペーパーレス化
・ちょっとしたエクセル・ワードの閲覧と編集
・HTML程度のコードの編集
(iPadでプログラミングはとてもやる気になれない)
・PDFの閲覧や手書きメモの追加
・ゲーム
・簡単な動画編集
・写真RAWデータの現像
・PCの拡張画面として使える

さらにiPad Proになりますと

・それぞれの処理速度が速い(体感は出来ませんが…)
・縦横共にステレオ音響(内蔵スピーカーで聴く人はあまりいないと思いますが…)
・アップルペンシルの追従性が良い(テキストを書く分には大きな差は体感できません…)
・アップルペンシルの使用時にガラス面との接触感がペーパーライク(ウキがないが、気になるほどの差でもない…)
・スマートキーボードが使える(Bluetoothのキーボードで十分、逆にいちいち取り外しが面倒…)

さらにさらに新型iPad Pro11(2018)になりますと

・処理速度が90%増し(使いこなす機能がない、何に使うのか…)
・ホームボタンがない(ベゼルがなくなった分持ちづらい…)
・顔認証ロック解除(今までのタッチ式で何が悪いのか…スピードも大して変わらない…)
・コネクタがUSB-C(全てPCで賄えるので不要、そもそも拡張が必要か…?)
・アップルペンシルの充電が楽(旧型でも普通に充電しておけば1日持ちます…)
・アップルペンシルがiPad Proの側面に磁石で付く(私の場合、傷が心配。スマートキーボードでも傷がついた…)
・スマートキーボードがiPad Proの背面を保護(逆に不要な時に外しづらくなった…)

と、その他細かい部分の違いは諸々ありますが、主にこんな感じでしょうか?

改めて見てみると、proとの差は実務上あまりありませんね。

そもそもiPadの存在価値とは何か?

ずばり、PCの補助ツール。
全ての作業はPCで可能ですが、そこに「効率」や「快適さ」を加えようとするとiPadは優れたツールになり得ます。

本来、仕事はPCを使うことが「正しいあり方」であり、一番効率がよく、かつコストパフォーマンスも良くなります。
その、効率と快適さをさらにアップさせるのがiPadであると私は考えます。

そう考えた場合、iPad Proは過剰スペックでしょう。

iPadを補助ツールとして捉えた場合、proとのコスト差を考慮するとiPad2018以降がベストバイ。

それ以前はアップルペンシルが使えない分、proに大きなアドバンテージがありましたが、普通のiPadでアップルペンシルが使えるようになった今、proのアドバンテージは無くなったと言っても過言ではないかもしれません。

しかしながら、アップルの新しい製品は確実に旧型を古臭く見せ、かつその宣伝は購買意欲を掻き立てるので、要注意(笑)

お金に余裕がある方、ガジェットコレクター以外は、賢い選び方をしましょう。