補助具として優れたiPad

補助具として優れたiPad

例えば私の仕事の場合、仕事のおおまかな手順は以下の通りです。

①お客様との打ち合わせで仕様を確定
②フローチャートを作成
③ホームページの構成を作成
④モックアップを作成
⑤画像処理・スライス
⑥コーディングおよびプログラミング

この流れのなかで、①・②・③・④はiPadで行っています。
①は打ち合わせ時の議事録・プレゼンテーションに。
②、③、④は専用のアプリで。

こうすることによって、作業効率が格段にアップしたことは間違いありません。
(おすすめのアプリに関しては別途お話します)

具体的に言いますと…

①では打ち合わせ時の議事録を全てiPadとり、本体に時系列で保存。
必要に応じて、各種WEBクリップや、画像・PDF等を貼り付け、情報を補充しておく。
会議時は手持ちでプレゼンテーション用に使用。
(プロジェクターはPCを利用)

②・③・④では専用のアプリでそれぞれ作成。
PDFで出力後、仕様書の一部とする。
必要に応じて訂正も簡単。
PCとのファイル共有はクラウドで。

と、こんな感じでしょうか。

⑤・⑥に関しても、iPad Proでやれないことはありませんが、いずれにしてもPhotoshopやIllustratorやDreamweaverを超えるアプリが登場し、マウスが使えるようになって初めてPCと同等となれるわけで、実際そうなると正にPCそのものとなり、iPad Pro自体の存在が無くなってしまうことになりかねません。

Windowsの世界では、2in1のPCが登場していますので、まさにこのコンセプトなのですが、いまいちクラムシェル型のPCとの住み分けがよくわかりません。
実際、Windowsではタブレットとして使った場合、アプリもゲームも乏しく、メリットはほとんどないと言っても過言ではなく、ほとんどがキーボード付きのPCとして使われているのではないかと思います(実際私もそうでした)。
重量も、キーボード込みになるとクラムシェル型とさほど変わらず、12インチ以上になると軽量化にも貢献できません。

さらにデメリットとして…

デメリット1
本体側にバッテリーやCPUがあるため(すなわちディスプレイ側)、重心が高くなり転倒防止のためにキーボードを重くせざるを得ず、結果として全体重量が重くなってしまう。
この点、サーフェスはこのデメリットをうまく解消していますが、反面キーボードの剛性を犠牲にしてしまっています。
良くなってはいますが、未だに打鍵感ではクラムシェル型を上回ることはできていないと言えるでしょう。

デメリット2
解像度が高すぎるため、アプリによっては表示が異様に小さくなりすぎる。
これは解決できるが、ある程度のスキルと知識が必要なため、初心者には敷居が高くなる。

このような感じで、現時点でタブレットはクラムシェル型PCの代わりにはなれそうにもなく、あくまでも補助ツールとして割り切った方がよく、その限りにおいてのみ存在価値が見いだせるのではないかと思います。